第59回全国学校保健研究大会

1        趣旨

近年、社会の変化に伴い、健康の保持増進の観点から早急に取り組むべき新たな健康課題が指摘されている。とりわけ児童生徒の薬物乱用、性の逸脱行動、肥満や生活習慣病の兆候、いじめ、不登校、感染症等の健康に関する現代的課題が指摘されており、それらの解決が今日の重要な教育課題の一つになっている。また、子どもが被害者となる事件・事故が発生しており、学校安全も課題となっている。

このようなことから、学校においては、家庭や地域との連携を深め、子どもが自ら健康課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に行動できるようにするために「生きる力」をはぐくむ教育を推進する必要がある。

本大会は、多年にわたる研究の成果を踏まえ、生涯にわたり心豊かにたくましく生きる子どもの育成をめざして、健康教育に関する諸課題について研究協議し、学校保健の充実発展に資するものである。

2        主題

生涯を通じて、心豊かにたくましく生きる力をはぐくむ健康教育の推進

- 自ら健やかな心と体をかぐくむ子どもの育成 ―

3        主催 文部科学省 広島県教育委員会 広島市教育委員会

財団法人日本学校保健会 広島県学校保健会

4        期日 平成21年11月10日(火)・11日(水)

5        開催地及び会場 広島県広島市  広島国際会議場

6        記念講演 「学校におけるメンタルヘルス」 京都大学大学院教授 十一 元三

 

課題別研究協議会では10課題に分かれて、それぞれ発表・協議がなされた。

第1学校経営と組織活動 第2保健学習 第3保健指導 第4心の健康 第5性に関する教育・エイズ教育 第6保健管理 第7歯・口の健康づくり 第8学校環境衛生 第9安全教育 第10喫煙・飲酒・薬物乱用防止教育。

今回小生は第8学校環境衛生の協議会に参加した。

研究課題、快適な学校環境つくりをめざす学校環境衛生活動の進め方

①     計画的・組織的な学校環境衛生活動の実施と事後措置について

愛知県学校薬剤師会副会長  学校薬剤師 木全勝彦

②     学校環境衛生管理の徹底を図るための取り組みについて

島根県立三刀屋高等学校    養護教諭 中澤悦子

③     児童生徒が自ら取り組む学校環境衛生活動の在り方について

広島県熊野町立熊野第二小学校 養護教諭 稲垣直美

講師:岐阜薬科大学教授 永瀬久光

指導助言者:東京都教育庁 品川泰徳

 

記念講演では、現在の保健室における利用状況は、メンタルの問題で利用する生徒の方が多く、学校保健の主たる問題と言える状況にある。養護教諭もその対応が求められるようになってきた。各学校に養護教諭が配置されていることは、世界的にもめずらしく、日本は恵まれた環境にあると言っていい。最近は、その利用者数が増加の一途をたどり、複数配置などの課題も見据えながら、学校における組織的取り組みおよび医療機関を始めとする地域との連携にもとづいた児童生徒のメンタルヘルスに一層の向上が望まれる。と話された。大変だけれど頑張ってほしいと、養護教諭にエールを送りたい。

課題別協議では、われらの仲間である木全先生が、時間を相当オーバーして愛知県の現状を話された。他府県からは、トップクラスの活動をしていると高い評価をいただいた。

 

10日の16:30から行われた日本学校薬剤師大会(広島厚生年金会館)では、例年のごとく、日本学校薬剤師会感謝状が贈られた。今年は全国で9名に贈られ、愛知県には4名に贈呈された。

竹内恵美子先生、山本智恵子先生、森千鶴先生、遠山久美子先生が受賞された。

特に学校薬剤師活動を永年に渡り応援して下さった先生方です。心から御礼とお祝いを申し上げます。

 

次回、第60回全国学校保健研究大会は群馬県前橋市 群馬県総合スポーツセンターで予定されています。学校保健関係者が一堂に会し、研究発表、協議を行うことはとても有意義なことと思います。開催日がウイークデーで参加し難い面もありますが、許されるならまた参加したいと願っております。

 樋口光司