第60回指定都市学校保健協議会 第2分科会(保健管理)

会    場  国際会議室 (幕張メッセ国際会議場)

日    時  平成21年5月10日(日)

座  長  団  千葉大学教育学部教授(養護教諭出身)     塩 田 瑠 美
千葉市歯科医師会               馬 場 俊 郎
千葉市保健所次長(医師)           山 口 淳 一

運営 責任者   千葉市学校保健会 理事            星 野 浩 一

協  議  題  「子どもの健康増進に役立つ保健管理」

主    旨  子ども達が、生涯を通じて健康で安全な生活を送ることができる保健管理のあり方について協議する。

協議の視点
○ 自己管理能力を高めるための実践
○ 現代的健康課題を解決するための保健管理のあり方

口 頭 提 言

1. 神戸市における糖代謝検診について
神戸市医師会 学校保健部      高 田 郁 也

2. 心の健康づくり
~自分を知り、心の健康管理ができる子どもの育成~
浜松市立龍山第一小学校養護教諭   赤穂津 久美子

3. 「わくわく健康プラン」の実践について
~自分の心と体を大切にする子の育成を目指した健康教育~
札幌市立栄緑小学校養護教諭     伊 藤 理 絵

4. 「健康づくりも児童のみなさんといっしょに」
―早期からの飲酒喫煙薬物乱用防止教育―
大阪市立墨江小学校 学校薬剤師   西 川 節 子

5. 家庭・地域と連携して進める歯科保健教育
新潟市立赤塚小学校養護教諭     豊 木 由美子

6. 学校管理者としての学校防災体制づくり
―地域社会の要請に応える中学校参加の地域防災訓練―
横浜市立旭中学校校長        平 井  隆

7. 千葉市における麻しん流行時の流行拡大防止策
~教育委員会と医師会との連携~
千葉市立泉谷中学校 学校医     原 木 真 名

7題の演述の中で、特に印象に残った2題について感想を述べたいと思います。
まずは2題目の赤穂津先生のお話では、学校薬剤師にはあまり馴染みの無い「構成的グループエンカウンター」を取り入れての、体験を生かした温かい友達関係づくりの実践です。

エンカウンターとは?
ホンネを表現し合い、それを互いに認め合う体験のことです。この体験が、自分や他者への気づきを深めさせ、人とともに生きる喜びや、わが道を力強く歩む勇気をもたらします。
構成的グループエンカウンターとは、リーダーの指示した課題をグループで行い、そのときの気持ちを率直に語り合うこと「心と心のキャッチボール」を通して、徐々にエンカウンター体験を深めていくものです。
養護教諭の間では非常に良く知られた手法のひとつのようです。学校薬剤師も知っておいて、話に参加したいものだと思いました。

次は、やはり学校薬剤師の西川先生のお話についての感想です。

学校薬剤師として20年以上、児童への授業実践を続けて来られた。児童・生徒が自分の健康について、幼少期から考え行動することが習慣となるように学校薬剤師として関って来られた。
お母様方にも、子ども達に一日中「早くごはんを食べなさい! 早く宿題をやりなさい! 早く! 早く!・・・」と言っていませんか?
「あわてず、あせらず、あきらめないで、子どもをみつめて」と話し続けています。
学校薬剤師は一次予防に携わります。やはり家庭、学校、地域の連携が欠かせません。
今の仕事に大きな手応えを感じております。これからも子ども達の健全な成長を願って、子ども達と一緒に育って行きたいと思っています。と結ばれました。

大阪のお母さんという感じの、とても温かな大きく奥の深い人間性を感じました。

助言者からは、養護教諭の専門性は勿論大切ではあるが、周りの専門家、例えば学校医、歯科医、薬剤師、スクールカウンセラー等を上手に活用しながら、客観的に見られる視点を持つことが大切である、との発言もありました。

学校保健安全法に変わって、ますます養護教諭の重要性が増しました。学校薬剤師も積極的に連携を図りながら、子ども達の安心・安全に寄与したいものです。

樋口光司